調理師専門学校で夢を叶える!未来のシェフへの道

先輩は教えてくれないという思い込みが解けた厨房での学び方の本当のところ

教わり方を取り違えていた時期

働き始めたころは、先輩は何も教えてくれないものだと思い込んでしまっていた時期が確かにありました。手順を尋ねても短い返事しか返ってこず、そのころはどこか突き放されているように感じていたのです。

ずいぶん後になって分かってきたのは、実はこちらの尋ね方のほうにこそ問題があったということでした。何をどこまで試したのかをそもそも添えずに聞いていたため、先輩の側としても答えようがなかったのです。

厨房では、言葉での説明よりも、手の動きを黙って見せることのほうが早いという場面が数多くあります。教えてくれないのではなく、あのころから見せるという形で伝えてくれていたのだと気づかされました。

見て覚えるという言い方は突き放して聞こえますが、実際にはそこに見せる側の細かな配慮が働いています。わざと自分の近くで同じ工程を何度も行ってくれていたのだと、ずいぶん後になって分かりました。

先輩から引き出していく学び方

先輩から引き出していくためには、自分がどこまでできたのかを先に伝えることが何よりの近道になります。ここまでは試したがここで止まってしまったと言えば、必要な一言が返ってくるようになっていきます。

尋ねる時機を選ぶということも大切で、手の空いた時間帯を狙うと落ち着いて答えてもらえるものです。忙しい最中に長々と尋ねてしまえば、かえって短い答えしか返ってこないのは当たり前のことです。

教えてもらったことをその日のうちに試し、結果を伝えると、次の一言が返ってきやすくなります。受け取ったものを自分なりに返していくというやり取りが、学びを続けるための土台になっていきます。

専門学校で学んだ資格に向けた知識は、先輩の短い言葉を正しく理解するための下地になってくれます。料理人として現場でどれだけ伸びるかは、その下地の厚さにも大きく支えられているように思われます。

まとめ

先輩は教えてくれないというこの思い込みは、こちらの尋ね方が変わったその時点であっさりと解けていきました。伝えられ方が違っていただけのことで、いまではさまざまな形で確かに手渡してもらっていたのだと分かります。

引き出すための工夫はいくつもあり、試した中身を添えることと尋ねる時機を選ぶことが特に効いてくるようです。受け取った助言をその日のうちに試して結果を返していくと、先輩とのやり取りが自然と続いていくことになります。

厨房での学びの多くは、教える側と教わる側の呼吸がうまく合ったときに、初めて静かに動き出すもののようです。その呼吸を作っていくということは、まだ下の立場にいる者の側からでも十分に始められるのだと感じています。