立ち続ける仕事の組み立て方
厨房の仕事は立ったまま進む時間が長く、一日の終わりが近づくころには、足に確かな疲れが残ることになります。それを気合いだけで乗り切ろうとするのではなく、仕事の組み立てのほうを見直していきたいところです。
同じ姿勢が長く続かないように工程の順番を入れ替えるだけでも、体の使い方はずいぶん変わってくるものです。かがんで行う作業と立ったまま行う作業を交互に置いていくと、負担が一か所に偏りにくくなります。
作業台の高さや道具の置き場所は、一日の動きの多さにそのまま直結してくる大切な部分になっています。よく使うものを手の届く場所へ集めておくだけで、一日あたりの無駄な移動が確かに減っていきます。
短い休みをどこに入れるのかを先に決めておくことも、長く働き続けるための工夫の一つになってくれます。仲間と時間をずらして取れる形にしておけば、店の流れを止めることなく回していけるようになります。
道具と場を整えるという工夫
履き物や上着の選び方は、日々の過ごしやすさを左右してくる、たいへん現実的な要素になっているようです。自分の足に合うものを選んでおき、傷んできたら早めに替えるという習慣が確かな助けになってくれます。
床の状態や足元の環境を整えておくことも、店として取り組むことのできる工夫の一つだと言えそうです。水気をこまめに拭き取るという決まりが共有されているだけで、日々の動きやすさが変わってきます。
重いものを扱う場面では、必ず二人がかりで運ぶという決まりを作っておくと、無理が生じにくくなります。声をかけ合うことが当たり前になっていると、人に頼みやすい空気も自然と育っていくことになります。
専門学校では、料理人として長く働くための姿勢や作法も、資格に向けた学びと並んで教わることになります。若いうちに身につけた構え方は、年を重ねてからの働き方を静かに支えてくれることになるはずです。
まとめ
立ち続ける仕事と長く付き合っていくためには、根性に頼るのではなく、段取りと道具のほうを見直したいところです。工程の並べ方や物の置き場所を少し整えていくだけでも、一日の終わりに体へ残るものがずいぶん変わってきます。
店として決めごとを作っておくと、個人の頑張りだけに頼らずに済み、誰にとっても働きやすい場になっていきます。休みの取り方や運び方についての約束は、日ごろから誰もが口にしやすい形で共有しておきたいところだと言えそうです。
自分の体との付き合い方を早いうちから考えておくということは、長く厨房に立ち続けるための確かな備えになります。無理を重ねずに続けられる形を自分なりに選んだ人が、結局のところ長く腕を磨いていけるのだろうと思われます。